ニュージーランド・ミルフォードトラック

2010年3月5日〜13日(Milford Track Guided Walkは7〜11日)
宮本@21期

「世界一美しい散歩道」と言われるNZミルフォード・トラックを歩いてきました。
トラックに入れるのは1日につきガイド付きウォーク50名、個人ウォーク40名が限度で、
ガイドは4名付きます。ガイド付きはシャワー・水洗トイレ・乾燥室等が完備された、
ホテルに近いロッジに泊まりますが、個人ウォーク用のロッジには備え付けのコンロこそ
ありますが、立派な避難小屋という感じで、寝袋を持参し完全な自炊になります。
今シーズン(11月〜4月)の127期目である我々48名は、前後ガイドに挟まれて
それぞれのペースで、全長54kmの道程を4泊5日で歩きました。実際に歩くのは3日間で、
登りがあるのはマッキノン峠越えのある中日のみです。峠が分水嶺となりクリントン川沿いを上り、
アーサー川沿いを下ります。
羊歯の生い茂る苔むした原生林・サルオガセ(地衣類)のぶら下がるブナの木・限りなく
100%純水に近い透明な川の水・そこに泳ぐトラウトと鰻・人を怖れない固有の鳥達
紫外線量が日本の7〜8倍というギラギラと輝く太陽(日本で見る太陽とは別物に感じました)
濃い天の川と再びの南十字星・次々と現れる大小の滝。
その中でもサザーランド滝は落差580mで、水量も半端ではありません。もちろん
カメラに入りきりません。迫力満点のこの滝を見るためにこのトラックが出来たということなのですが、
日本人はマッカイ滝という風情のある滝の方を好む人が多いようです。
道すがら人懐こいサウスアイランド・ブッシュ・ロビンと遊んでいると、時間がいくらあっても
足りないくらいです。
 
この調子で書いていると数倍に膨らみますので、マイナス面のサンド・フライのお話をします。
ブヨの一種で咬まれると非常に痒いと聞いていたので、痒くても掻かないと決めていました。
水の綺麗なところに生息し、立ち止まると咬みます。
場所によっては蚊柱が立つような有様です。おまけにサンド・フライ・ポイントという名称が
付いた場所があり、勿論ものすごい数のサンド・フライがいます。
日本の虫除けは効果がないとのことで、身体に悪そうな虫除けを買って塗りたくりました。
それでも夫はかなり(20数箇所)咬まれましたが、私は4〜5箇所で済みました。
従妹のお薦めの「どこでもベープ」(腕時計タイプ)を付けていたからかな?
でも「どこでもベープ」の上に止まっていたなぁ。この「どこでもベープ」は外国人の
目を引いたようで、それは何かと何回か聞かれました。
咬まれたところは何かの刺激で痒みがぶり返します。でも我慢・我慢。夫は掻きむしって
跡になっています。
 
年間降雨量が7000mmに達する地方ですので雨は覚悟していましたが、長谷川さんが
雨女を卒業と認めてくださったためか、降られたのは1〜2時間で大した雨ではありませんでした。
まだまだ不安定のようです。
総括としてもう一度行きたいかと問われれば、考えてしまいます。私はやはり坂道が好きみたいです。
充分歩いたのに物足りないと感じているのは、坂道が少なかったからなのだと思っています。


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フィヨルド見学観光船の桟橋の待合室の壁にくっついていた、大きなサンドフライ(オブジェ)とその説明


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