池の平慕情           雪山賛歌                    山の友よ

一、君よ今 想えるや    一、雪よ岩よ 我らが宿り          一、薪割り 飯炊き 小屋掃除

  すぎし日の 山は      俺たちゃ 町には住めないからに      皆で皆で やったっけ

今宵なお 我を     ニ、シールはずして パイプの煙         雪解け水が 冷たくて

  安らかに 待てり      輝く尾根に 春風そよぐ          苦労したこと あったっけ

ニ、仰ぎ見る 岩の壁    三、煙い小屋でも 黄金の御殿          今では遠く みんな去り

  月は 今射しぬ       早く行こうよ 谷間の小屋へ        友をしのんで 仰ぐ空

むらさきの 花々    四、テントの中でも 月見はできる      ニ、前傾 外傾 全制動

  いずこにか 眠る      雨が降ったら 濡れればいいさ       皆で皆で やったっけ

三、枕辺に 水の音     五、吹雪の日には 本当につらい         雪が深くて ラッセルに

    はるかなる 夜よ      ピッケル握る 手がこごえるよ       苦労したこと あったっけ

  ありし日の 道を    六、荒れて狂うは 吹雪かなだれ         今では遠く みんな去り

    あすも又 辿らん      俺たちゃそんなもの 恐れはせぬぞ     友に便りの 筆をとる

四、誓し かの言葉     七、雪の間に間に きらきら光る       三、唐松萌ゆる 春山に

  君ゆえに 悲し       明日は登ろうよ あの頂きに        皆で皆で 行ったっけ

ただひとり 我は    八、朝日に輝く 新雪踏んで           思わぬ雪に ワカンはき

  歩みゆく ものぞ      今日も行こうよ あの山越えて       苦労したこと あったっけ

五、我が祈り 露と果て      九、山よさよなら ごきげんよろしゅう      今では遠く みんな去り

       永久に逝きぬ         また来る時にも 笑っておくれ        友の姿を 夢に見る

    限りなき星の

 瞬ける 国へ