<<2002年7月22〜24日 南アルプス北岳>>
「夜明けの北岳山頂にて。背景は仙丈岳。」
両俣小屋〜北岳
日時:02.7.22-24
参加者:岩倉@30期、夫
FAC夏山合宿の計画と参加申込みで盛り上がっているところ、たいへん
恐縮ですが、7/22─24、その両俣小屋から北岳に、行って参りました。
これは、今年の春頃からの我家の計画で、決してFAC合宿のマネとか
向こうを張ったワケではありませんので、どうか悪しからずご理解くださいませ。
3年ブランクの後の夏山復活で、夫と2人では行ったことのなかった北岳へ。
深山の懐に位置し、小ぢんまりと静かで、私の好きな猫もいるという両俣小屋も、
以前からぜひ泊まってみたい山小屋でした。
そんな計画を立てていた矢先、OB総会での手塚さんのあのスピーチと、それに続く
突然の逝去。
そして持ち上がったFAC夏山合宿・・・。
休みを取る都合から、一足お先の出発になってしまいましたが、今回初めてお会い
した両俣小屋の女主人、星美知子さんにこういった経緯をお話ししたところ、不思議な
因縁に感じ入っていられました。
総会の時、手塚さんに申し出て見せていただかなかったことが後で悔やまれた
『両俣龍胆の記』を購入することもできました。
両俣小屋は、立地の良さはもとより、まさにアトホームな温かい山小屋で、
お食事も 美味しく、常連さんたちが集まる理由がよくわかりました。
評判通りの磊落で魅力的な星さんは、8/17のFAC結集を楽しみにしていると
仰言っていました。
さて、翌日の北岳へは、初めの沢筋コースが数年前の台風で荒れていて、
今回は水量も多かったのか、徒渉が何カ所もあり、ずいぶん苦労しました。
樹林帯のきつい登りの後、突然現れた北岳は、園部さんからお話に聞いていた通り。
背後に聳える中白峰とともに、圧倒的な姿で南アルプスを実感させてくれました。
この日は、稜線で雨が降ってきたので、北岳の頂上には行かず、肩の小屋泊。
3日目。午前3時に起きて、北岳山頂へ。
私は高校1年の夏山合宿以来、夫にも15年ぶりの北岳です。
お天気に恵まれてご来光を迎え、次第に姿を現してくる360度の展望を堪能できました。
大樺沢コースで下山する途中も、すばらしい晴天で、遠い記憶に残る夏山合宿の
空の色でした。
今年のFAC夏山合宿には、私は残念ながら参加できませんが、きっとすてきな合宿に
なることと思います。皆さま、十分に楽しんできてくださいませ。
そうそう、個人的な感想では、両俣小屋は、ここから山に出発するというよりも、
山から下りてきてのんびり過ごしたくなる小屋で、いつか、仙丈岳からここに下って
きたい、という計画が、我家の行ってみたい山に加わりました。