7月28日 | 折立から薬師岳、雲ノ平、黒岳、鷲羽岳を縦走し新穂高温泉に下る4泊5日の |
山旅にでる。 | |
早朝の富山は土砂降りの雷雨、折立に着くころ雨は止むがはっきりしない空模様。 | |
屋久島以来になる約18kgを背負い樹林帯を急登する、やがて三角点に達すると | |
道は傾斜も緩やかになり木道も現れる。 | |
ニッコウキスゲが咲く高原状の道が続くがいぜんガスの中で展望はない。 | |
折立を8:40に立ち太郎平小屋に13:25に着く、薬師岳山荘へ足を伸ばせたが | |
この頃風雨強くなりあきらめる。 | |
小屋は混んでいたが布団一枚一人で助かる。私の部屋はほとんど単独行と思われる | |
男が50人ほどで一杯になる。夜半に何度も激しい雨音を聞く。 | |
7月29日 | 太郎平小屋5:50、ガスのなかアタックバックで薬師岳に向かう、薬師岳山荘を |
過ぎると尾根を登るが視界なし。頂上には8:20に着く、粗末な社に金色の薬師 | |
如来がまつられている、扉には大きな鍵。 | |
早々に頂上を後にする、雷鳥の親子に会ったりして薬師岳山荘まで降りるとようやく | |
雲間が見えてくる。太郎平小屋に10:40着、11:00出立する。 | |
薬師沢への下りで左足で雪渓を踏み抜く、だんだんふくらはぎの外側が痛み出し | |
バンテリンを塗って小屋に着いた沢で冷そうと決め強行する | |
薬師沢小屋に14:00着、早速流水で冷やす、食事後も消灯まで冷やすが階段 | |
の上り下りに苦しむ。 | |
明日からの進退を考え眠れず朝を待つ、この小屋に停滞か、とにかく雲ノ平へ | |
登るか、撤退か。 | |
7月30日 | 痛み昨日と変わらず、雲ノ平を前に苦渋の撤退を決める。薬師沢小屋を6:30 |
出立、難行苦行の歩行で己の不注意を悔やむ。この時期の雪渓には注意が必要と | |
分っていたのに。 | |
折立に降り立ったのは14:50、なんとか15:50の有峰口行きの最終バスに間に | |
合い富山駅前のホテルに泊る。 | |
この夏の山旅は残念だがこれで終わりかな、しかしまた雲ノ平を目指す口実ができた。 |