白山 (2008/08/10-13)

@13藤田じゅんこです。

8月10日(日)~13日(水)主人の弟夫婦と白山へ行ってきました。
高山植物最西端のお花畑は百花繚乱でした。
 
8月10日
上越新幹線 Maxとき 乗車、 トンネルを抜けると、青々とした田んぼの米どころ!
塩沢、六日町・・・懐かしい地名。
北北線 はくたか に乗り換え、またも沢山のトンネルを抜けるとまぶしい日本海。
風力発電のプロペラがのどかにまわり、
先日の大雨の流木が積んである河川を渡り、金沢に到着。
あっつ~、駅構内に氷が置いてあった。
ありがたい心遣い。
 
兼六園散策。
萩の花、苔、イメージは秋。
寄ってくる鯉に、カロリーメイトを粉々にしてまく。
おいしい鯉こくになりますように!
Rent a car で、白山温泉 永井旅館(830m) へ。
山間に続く田んぼ、ハスの花が咲き、ススキの穂も出て、大量のクモマヒナバッタのお出迎え。
登る前の温泉、逗留でも良いかも・・・
大きな石を積んで出来ている手取川ダムの水位は低い。
梓川の水位も低かった。
 
8月11日 快晴
白山温泉のある、市ノ瀬からはマイカー規制のためシャトルバスで別当出会(1260m)へ。
別当出会では、一歩踏み出すと、クモの子を散らすように、クモマヒナバッタが跳ねる。
立派な吊橋を渡り砂防新道を登る。
歩き始めるとすぐに
センジュガンピ、マイズルソウ、オトギリソウ、キツリフネソウ、カニコウモリ、ゴゼンタチバナ、
コウゾリナ、ニガナ、ソバナ、ウメバチソウ、オンタデ、・・・
人は少なく、聞こえるは水音と鳥の声ばかり。
中飯場(1550m)で休憩の後、南竜山荘から下りてきたぼっかと会う。
しばらくして、40kgの食料を背負ったぼっかに追い越され、
後続は生ビールの樽2個、30kgを背負った学生でしばらく相前後する。
重そうなので、軽くしましょうか。
昼頃バテてきた様子、アメを3個ずつ渡す。
今晩の生ビールしっかり運んでねぇ!
室堂センターと南竜ヶ馬場との分岐から左斜面がお花畑。
花に見とれていると、下りてくる人に、
「動いてくださ~い!」と声をかけられる。
霧が流れ、涼しい空気、湧水もおいしい。
シモツケソウ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ヤマハハコ、キンポウゲ、サラシナショウマ、
イブキトラノオ、カライトソウ、エンレイソウ、クサボタン、ハクサンボウフウ、カワラナデシコ、
カラマツソウ、ダイモンジソウ、コケモモ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、・・・
 
途中から木道を歩く。
南竜山荘(2070m)近くには
アオノツガザクラ、イワイチョウ、ミヤマリンドウ、コイワカガミ、アラシグサ、・・・
14:30頃  南竜山荘に到着
封切りの生Beerは格別!
2杯目は大盛り、と、小屋の人は言う。
 
16:30~の自然観察会に参加。
花、鳥の名前を教わる。
18人分位のマットが敷き詰められ、枕・毛布がセットしてある部屋を3人で利用。
そして、なんとなんと、南竜山荘は、とてもきれいな水洗トイレでした!
豊富な水のおかげでしょうか。
処理方法は聞けませんでした。
消灯20:30
 
8月12日 快晴、 16:45~日付が変わる頃まで雷雨。
展望歩道で室堂へ2hのコースタイム。
南竜ヶ馬場のお花畑に、ハクサンコザクラ、クロユリ、が群落で咲いていて感激。
一面のササを刈ったら、クロユリが出てきたそうだ。
クロユリは発芽して5年程たって、おしべだけの花を咲かせ、次の年はめしべだけの花を咲かせ、
その次の年にやっと完全な花を咲かせるとか・・・
コバイケイソウが咲く年は他の花が少なく、逆も云えるそうです。
今年はコバイケイソウの葉がきれいでした!
湧水ごとに休憩。
動物たちも飲みに来るのだろうか。
オオバタケシマラン、オタカラコウ、クルマユリ、キヌガサソウ、モミジカラマツ、オオバミゾホオズキ、
オオヒョウタンボク、・・・
クロウスゴの実、山桜のさくらんぼ、ベニバナイチゴも食べごろ。
石川・岐阜の県境尾根から、北アルプスが見えるそうだが、残念。
マツムシソウ、トリカブト、花にむらさき色が加わる。
コバイケイソウ(葉)、ハクサンコザクラ、クロユリ・・・お花畑が続く。
アサギマダラが、2匹でフワフワ遊ぶ。
昼前、お花畑の中の室堂(2450m)着。
霧がながれ、気温も下がって来るも、白山主峰の御前峰を眺めながら、
ねぎ、わかめ、チャーシュー入りラーメンとBeerで乾杯!
荷物を置いて御前峰(2702m)へ、お花畑のなか石畳をあがる。
ハイマツとナナカマドの緑に沿って足元にイワギキョウが咲き、
イワツメクサ、ミヤマタネツケバナ、チングルマ、・・・
白山は、石川県側はなだらかで、岐阜県側は切り立っていた。
お池めぐりに出かける。
すぐ「お宝庫」がある。
宝物殿を思わせるが、もちろん建物は無い。
夜、指導員に聞いたところ、溶岩ドームのことだった。
雨があたってきたと思ったら止み、
雪渓の残る紺屋ヶ池、油ヶ池、翠ヶ池あたりで本降りになる。
チングルマのひげに雨がきれい。
雷も鳴り出し、傘をさし足早に、万年雪に覆われている千蛇ヶ池を渡り、
人っこ一人会わず、40分ほど雨の中を歩き、室堂に戻る。
ぬれた服は、食事中に着乾かし、
降り続く雨にご来光はあきらめ、バーボン飲み干す。
消灯21:30
 
8月13日 快晴 13℃
1:10 物音で目が覚め、ついでにトイレ(屋外)へ。
    満天の星空、天の川に流れ星7つ、ご来光期待。
3:40 身支度。
4:00 ご来光が見れる朝の合図の太鼓が鳴る。
     行義さん、立子さんは夢の中、単独で出かける。
5:09 北ア、双六岳あたりの雲の中から、真赤な太陽の日の出。
    神主さんも登ってきて話をしていた。
 
山頂の標識と三角点の台座の北側に玄武がはめ込んであるのを自然観察指導員が見つけた。
知っているのは指導員2人と私だけ!
朝陽の中、自然観察指導員の引率でお池めぐり。
可憐な花に朝露が光り、オコジョも朝の挨拶!
下山の観光新道、黒ボコ岩を過ぎたあたりからのお花畑は見事。
ハクサンシャジンの薄紫、マツムシソウの青、さまざまな緑、ピンク、黄、オレンジ、白、・・・
ベニヒカゲが花から花へ、マツムシソウには蜂が良く似合う。
ミヤマコゴメグサ、ミヤマホツツジ、ミヤマオトコヨモギ、・・・
お花畑が終わる頃、シラタマノキの実をためす。
不思議発見!
ああ~、本当にサロメチール!
バイケイソウ、オミナエシ、オンタデ、イワオウギ、オオカメノキ、エゾアジサイ、
登る前に泊まった旅館で温泉(¥300)に入り、金沢へ戻る。
白山は、2000mから上はお花畑、
実がなり、蝶が遊び、湧水もおいしく、360度のパノラマもすばらしかった。
 
虫対策
①医者推薦の虫除けスプレー、「リペラン」
②携帯蚊取り線香(電池式)
③長袖で完全武装。
 
しかし、落とし穴あり。
右手袋の中指に穴があいていて、なんと、そこを刺されてしまった!

1 別当出会のつり橋


2 室堂・竜ヶ馬場の分岐のお花畑


3 シモツケソウの花とつぼみ


4 時がたつのを忘れる2人


5 シモツケソウ


6 ヤマハハコ


7 シモツケソウとサラシナショウマ


8 南竜荘に向かう


9 南竜ヶ馬場のニッコウキスゲ


10 南竜ヶ馬場のミヤマリンドウ


11 南竜ヶ馬場のイワイチョウ


12 展望歩道のオオバタケシマラン


13 雪渓と白水湖


14 県境尾根のカライトソウとマツムシソウ


15 県境尾根のお花畑のクロユリ


16 県境尾根のイブキトラノオ


17 県境尾根のキンポウゲ


18 県境尾根のハクサンコザクラ


19 県境尾根のクロユリの群落


20 県境尾根のハイマツとクロユリ


21 県境尾根のアオノツガサクラとチングルマ


22 県境尾根のチングルマ


23 県境尾根のシラビソ


24 オオタデとクロユリ


25 クロユリの群落


26 県境尾根のクロウスゴ


27 県境尾根野ハクサンコザクラとコバイケイソウ


28 県境尾根のお花畑・コイワカガミ・・・


29 県境尾根のお花畑


30 県境尾根のミヤマリンドウ


31 県境尾根の雪渓ハクサンコザクラと


32 御前峰のイワギキョウ


33 石川・岐阜の県境でもある


34 翠ヶ池


35 クルマユリの群落


36 白山・双六あたりからのご来光・5:08


37 白山・ご来光・5:09


38 油ヶ池


39 御前峰の1等三角点の台の玄武


40 御前峰・岐阜側


41 翠ヶ池・チングルマ


42 朝のクロユリ


43 朝の雪渓とこバイケイソウ


44 観光新道・黒ボコ岩過ぎのお花畑


45 黒ボコ岩過ぎのお花畑


46 黒ボコ岩過ぎのお花畑を見上げると・・・


47 ハクサンボウフウ


48 ニッコウキスゲとイブキトラノオ


49 ハクサンシャジンの群落とイブキトラノオ


50 ハクサンシャジンの群落


51 マツムシソウも加わる


52 マツムシソウ


53 マツムシソウとミヤマオトコヨモギ


54 ヨツバシオガマとシラタマノキ


55 シラタマノキ


56 ホツツジとタデ


57 エゾアジサイ