甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根-駒-北沢峠) 2008年9月27−28日

宮本・鶴留@21、稲葉@22


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9月27日写真(竹宇駒ケ岳神社-七丈小屋) 9月28日写真(七丈小屋-駒-北沢峠)

なかなかお天気に恵まれずに、延び延びになっていた黒戸尾根が、やっと実現しました。
お天気もまずまずで、完全燃焼しました。
      
27日:
   06:05 竹宇駒ケ岳神社駐車場に集合。今日は標高差1600mを登る。
      懸案のコースだったので、南アの雰囲気を満喫しながらルンルン・ウキウキ気分で歩く。
      いたるところに石仏や石碑がある。
      刃渡りは普通の岩場。怖かったのは足場が刻んであるだけの垂直の花崗岩の鎖場。
      
   11:36に足取りも軽く下って来た男性は、私達と殆ど同じ時間に駐車場を出発して、
      もう頂上を踏んで下って来たとのことで、健脚という言葉では済まされないほど凄い。
      日帰りの一人旅の人が思いのほかいて、このコースを歩く人は健脚揃いだと感じた。
      
   13:00 うんざりするほど梯子を上って七丈小屋に到着。今日の宿泊者は25名。
      小屋番さんはユニークな人。でも小屋は暖かく清潔で掃除が行き届き、Aランク間違いなし。
      
28日:
   04:30 満点の星空の下出発。小屋裏のいきなりの梯子からきつい登りが始まる。
      今日の標高差は600m。8合目辺りでご来光を拝む。風が強く寒い。初霜柱・初ツララを発見。
      ここまで来ると紅葉もかなり進んでいて、来週にはピーク迎えると思われる。
      
   07:15 頂上着。高山では初冠雪があった模様。雲海に浮ぶ八ヶ岳。遠く北ア・中央アから富士山
      まで、360度の大パノラマに大感激。
      1000mの下りが始まる。摩利支天を横目に、ザレ場を用心しながら下る。
      相変わらず風が強く寒い。
      リーダーの膝の調子が悪かったため、尻餅もつかずに下れた。
      お天気は下り坂のようで、かなり運がよかったようだ。
      こんなに寒いのに、まだ頑張っていたゴゼンタチバナ・キオン・ヤマハハコ。
      実を付けたナナカマドが紅葉して、とても綺麗だった。
    
   12:00 北沢峠着。
      バスの時間との兼ね合いで、藤田ケルンには行けずに心残りだった。
      
鶴留・宮本だけでは多少の不安があり、稲葉君に同行をお願いしました。
稲葉君は39年前と41年前に登ったとのことでした。
次々に腕力が必要な鎖場が現れ、二人だけだったら「この先どんな鎖場があるのだろう」と、
きっと不安になっただろうなと思いました。
実際登ってみて、下るのはかなり嫌なコースだと思いました。
久しぶりのお天気の土日だったため、人出は多かったと思いますが、登山道は腐葉土で柔らかく、
奥深い南アの苔むした原生林は静かで素敵でした。
宮本記
 
体力低下、試練信仰の山、苦しさは忘却の三択だと思いますが、この何年かでは一番大変な山でした。
木漏れ日の雑木林で栗拾いながら始まった甲斐駒登山です。しかし楽あれば苦あり何度空を仰ぎ見つつ
はしごに手を掛け、鎖を握り締めたでしょうか。あえぎながらたどり着いた頂上はぐるりの展望で、
いつものことながらはっきり分かるのは富士山、槍ヶ岳ぐらいなのがとても残念でした。
今回も腹痛靴擦れと冴えない山歩きでしたが、おかげさまで無事に終わりました。
冬に向かい高い山もしばらく休みです。
鶴留記