北八ヶ岳ニュウ 2009/8/28

宮本、鶴留、吉本@21

小海からのマイクロバスはほぼ満員でしたが、なんだか楽しそうな名前のなヤッホー
の湯でぞろぞろ降りてしまい、稲子湯へ向かったのは山登の格好をした3人でした。
本沢温泉に向かう男性と別れ、10時20分宮本さんと二人ニュウを目指し登山口を
出発しました。

細い山道にシャクナゲが覆いかぶさり、時折ザックにつけてあるストックが枝にから
みました。花の頃は人も多いのでしょうが、道はそれほど踏み固められておらず、ふ
かふかしているところもあります。足元にはうつむいて咲くコバノイチヤクソウ、オ
サバグサやマイヅルソウの軟かそうな葉、白い花びらは落ちてしまったゴゼンタチバ
ナ、見上げるとナナカマドが目につきました。珍しく鳥の声も聞こえず風の音もな
く、歩みを止めるとしーんとしてしまい、眼を閉じていると周りも自分もなんとなく
軽くなるような気分でした。

乳とも書いてあるので何かが湧いていたのかと思いながら、13時40分ニュウにた
どりつきました。頂上は大岩があり周りはぐるっと樹海が広がっています。高所恐怖
症ながら下を見たくなるので、ここでも岩につかまり腰を引きながら覗き足もとが切
れ落ちているのを確認しました。さっとひと撫でしたくなるような木々の間にこれか
ら向かう白駒池が小さく見え、高見石小屋の赤い屋根もつまめそうでした。後でわ
かったのですが、晴れていればちょうど岩の間に富士山が見えるはずです。

ごろごろしている岩が苔と木に覆われる中、時節柄キノコが生えていました。麦草
ヒュッテでは「食べられるキノコだったら今頃残っていない」と言われ、翌日すれ
違ったツアーのガイドさんが「キノコは図鑑を3冊並べてもわからないし、本によっ
て食用か毒かも違っている」と説明しているのを聞くと、おいしそうでも見るだけが
よいと納得しました。

シラビソ、オオシラビソどこが違うのかしらと話しながら湿原を通り、木道もある平
らの道をずいぶん歩いてから、静かに波立っている白駒池に15時到着しました。心
は泡立ち始めましたがぐっと抑え、目的地の麦草ヒュッテに向かいました。笹の斜面
はトリカブトの紫が風に揺れ、紅葉したフウロソウの葉も色を添えています。東屋の
傍らににたたずむ人影は同期の吉本さんで、久しぶりに三人揃いビールで乾杯した時
には、静かな夕靄でした。

鶴留記


01 シャクナゲ


02 にゅうのMs.Fuji


03 白駒荘の前にあったので毒キノコにまちがいない、ベニテングダケ?


04 麦草峠