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「韓国のおばちゃんはえらい」 |
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こんにちは、デザイナー&イラストレーターの北原かおりです。
2001年9月から10月にかけて、テレビ局の仕事をしました。これは、NHKお正月テレビドラマ「韓国のおばちゃんはえらい」という作品です。 |
また、主人公は、美大出身の二児の母で31歳という設定。演ずるのは西田ひかるさんです。 私も美大出身、キャラクター作成が得意なイラストレーターでもあるため、この番組制作をサポートするスタッフとして参加することとなりました。 私の仕事は、舞台設定や小道具集めのアドバイス、作品提供、ロケ演技指導など。以下はその制作記録です。 |
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(1)-1- 台本 これが、ドラマの台本です。私は今回初めて見ました。これがスタッフの意志疎通の柱になります。しっかり読んでイラストが必要な場面には付箋をつけました。美術ディレクターの清水さんの台本は使い込んであり終了直前にはぼろぼろ。 |
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(1)-2- 西田ひかるさんとの記念写真 左が主演の西田ひかるさん、中央が美術ディレクターの清水さん、右が私。私の顔がでかいのは、やや手前に立っているからです。(と弁解) ひかるさんはテレビで見るより美人。声は聞きなじみのある声の通りです。テレビで知るその方が同じ空間にいるというのは、やはり感激でした。 |
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(1)-3- 撮影用仕事机 この机が、ひかるさん扮する主人公のりえが仕事をした机です。この部屋の参考にしたのは、私の同級生でやはりイラストレーターの斉藤美奈子さんのお部屋。設置するMacはG4かiMACか迷うところだったのですが、美奈子さんのiMACが、とてもかわいかったことと、日韓両ロケの為の空輸、設営の簡便さに優れた点で、こちらが採用になりました。 あと注目してほしいのが壁にかかっている3点の絵。これは私の作品です。描いたのは学生時代なのですが、今回のお披露目でやっと日の目を見ました。 |
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(1)-4- ひかるさんが描いた絵 私が描いた家電メーカーのキャラを、ひかるさんがなぞって練習したものが左。なかなか上手です。なんともなつかしい、定番のクロッキー帳。私も昔このタイプのものを持っていました。 これらの必要な品をかき集め、ちゃんと配置し、本当らしい雰囲気を演出するのが美術ディレクターさんの仕事。部屋をセットし、撮影後、元に戻す作業は、まさに引っ越し屋さん。NHKアートと横っ腹に書いてあったトラックのでっかいこと・・・。撮影終了後、20人ほどいたスタッフと荷物がいっせいに引き上げていく様は去りゆく嵐のようでした。 |
【美術ディレクター清水さん:談】 このweb ページは、「舞台裏から・美術さんの仕事」とタイトルをつけてもいいような、充実の内容だと感じました。私はこんな風に自分の事を紹介されるのが初めてなので、ちょっとコッパズカシイ。 また北原さんが、この短期間に私達(特殊工作部隊と呼んでます)の複雑な仕事を把握されたことに感心しています。 このドラマは、9月から制作がスタートし、イラストなどの準備が整った後、NHKスタッフは韓国ロケに旅立ちました。3週間の韓国ロケは、大変でしたが、異国の地でスタッフの連帯感が増し、アジアのエネルギーを感じるとてもいい仕事となった気がします。 |
ロケ中毎日食べていた韓国料理は、にんにくとキムチが主体で、肉と野菜のふんだんに盛られたパワフルさ。このおかげで健康維持はバッチリでした。すっかりやみつきになった私たちは日本帰国後も韓国料理屋さんに行ったのですが、やはり、本場とは少々違う気がします。 3週間もいたせいでハングルも少々覚えすっかり韓国マニアになりました。また素朴で働き者の現地スタッフには大変助けられ、彼らとの交流に、さらにハングルを勉強したくなった私です。 韓国には北原さんは同行しませんでしたが、イラストとMacが活躍するシーンは私と松岡監督がしっかり演出してきました。たぶんいい雰囲気が出ていると思います。新春2日の放送をお楽しみに!(2001.12月記) 放映は無事終了。ご好評いただきました。応援いただいた皆様、ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。(2002年1月記) |
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